大浦村は島の南端に位置し、冬場は東北季節風を阻み、夏は西南の風が吹きつけます。東莒島の北端に位置する福正村は人々が暮らすのにぴったりな場所で、かつて東莒の島民は季節に合わせて二つの村を往来し、魚を捕まえていました。
福正集落は東莒で最も繁栄している村落です。漁獲量が激減し、住民と軍人が減った今、繁栄はすでに過去のものとなってしまいました。残った石家屋と後方の東犬灯台は寄り添っています。このほか、静かに集落を見守る白馬尊王廟もあります。村内はわずか十世帯が暮らすだけで、静かで素朴な集落となっています。