西引の清水澳西岸では海の中に陸地が伸びている光景が見られます。遠くから眺めると、まるで巨大なワニのように見えます。口や足もしっかりあります。ワニが静かに海に向かって匍匐前進しているかのように見えるので、地元の人たちからは「ワニ島」、またの名を「静かに伏せるワニ」と呼ばれています。
当地の民間伝説には、かつて凶暴なワニが魚の群を追って河から清水澳までたどり着いたと言われています。ワニはいつもいたずらをし、漁民たちを困らせていました。幸い玉帝の助けにより、ワニを説得することができ、魂を清水澳西岸へ戻すことができました。これによりワニ島は今日のような姿になっていると言われています。