ここは東引島の東側に位置する高さ百メートルのほぼ垂直の形をした天然の海蝕崖です。壮観で迫力ある眺めとなっています。言い伝えによりますと、清国末期に、閩南地方一帯の島嶼は海賊の拠点となっており、ある日、東引でも略奪が繰り返され、漁民が殺害されてしまったとのことです。漁民の妻は海蝕崖まで逃げ込みましたが、後退する道がなく、海賊に犯されそうになりました。これに頑なに抵抗した妻は崖の上から身を投じて亡くなってしまったそうです。後世の人たちがその貞操観念に感銘を受け、ここを「烈女義坑」と名付けました。
備考:当エリアは風が強く、地勢が険しいので、身の安全にはくれぐれもご注意ください。