馬祖観光圏産業連盟が2023年会員総会を開催、組織役員を改選

観光圏の整備は、交通部の重要な観光政策の一つです。観光署では、地方産官学で構成される観光圏の地元組織によるリソースの見直しにより、地域の個性を強く打ち出したコンセプトによる現地観光のマーケティングやプロモーションなどを通じて特色ある観光地を創造することで、外国人観光客リピーターの獲得を目指し、併せて台湾各地の文化への理解を深め、観光滞在日数を延ばしてよりディープな台湾体験へと繋げようとしています。馬祖観光圏産業連盟は、この方針に基づき2022年6月、馬祖国家風景区管理処（以下、「馬管処」）の推進のもとに設置されたもので、1年余りの調整や経験を経て、すでに一定の規模に達しています。

今年に入り馬管処は、観光圏連盟の組織運営の深化を目的に、共通認識を確認するための会議を開き、各方面の意見を集約してきました。また、組織規約の制定を通じて、連盟の自主的運営への協力につながることも期待しています。各方面の協力・努力を得て、馬祖観光圏産業連盟の正式会員数は11/10現在で123名に達し、その数は今なお増え続けていますが、連盟組織をより広く認知されたものとするため本日（11/14）、南竿ビジターセンターにおいて会員総会を開催し、組織規約の審議と組織役員の改選を行いました。

現在の盟主を務める陳書建議員は、議会の合間を縫って総会に出席し、観光圏の振興に尽力してきた馬管処に感謝の意を表しました。陳議員は、馬管処の黄処長から次期盟主選への出馬を期待されたが、個人的な事情により当面は辞退せざるをえないとしたうえで、今日の総会が成功し、次期盟主が無事選出されるよう願うと述べました。

組織規約の審議終了後には、盟主および副盟主候補者の出馬政見発表へと移りました。盟主候補者の楊曜誌（現・連江県旅行組合理事長）は、「台湾各地の観光圏との交流の中で、観光圏にはできることがたくさんあることに気づいた。馬祖のために力を尽くしたい。当選したあかつきには、組織を超えた包括的なマーケティング推進によって、オフシーズンの馬祖観光の魅力を模索し、閑散期と繁忙期の観光客数のギャップを解消するとともに、ホテル・宿泊業界の人手不足の問題にも取り組みたい」と語りました。

総会では既定のスケジュールに従い、午後12時から4時30分まで、正式会員一人1票の形式で投票が行われ、第二代観光圏盟主には楊曜誌、南竿副盟主には劉浩晨（日光春和）、北竿副盟主には王元嵩（龍福山荘）、東引副盟主には王育仁（海角民宿）、莒光副盟主には鄭智新（船老大民宿）がそれぞれ選出されました。

馬管処の黄勢芳処長は、初代盟主である陳書建議員の多大な助力に対し感謝の意を表明するとともに、本日新しい盟主にバトンが引き継がれることにより、馬祖観光圏産業連盟が今後、最も地元に根差した、代表的な意見が発信できることを確信しているとしました。一方で馬祖処も引き続き観光圏と協力しながら、連盟内での各産業との対話や協力の支援、学習プラットフォーム、産業アップグレード支援プログラムの提供、持続可能な観光旅行発展の促進などの実施と同時に、観光圏の国際的なマーケティングの推進、他の観光圏との地域・産業を超えた協力を進めていく意向を示しました。具体的な例として、台湾高速鉄道を利用した旅行プラン「高鉄ホリデー」の導入の可能性を挙げ、航空会社と高鉄の交通手段を連携することができれば、中南部の観光客を馬祖に引き寄せることができることを示唆しました。そして、このような創造的なマーケティングのアイデアの実現には、観光圏産業連盟と馬管処の協力が不可欠であり、馬祖観光サービスの質を高めるために共に努力する必要があると呼びかけました。

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