かつての商業港 一村に8つの寺廟があり、馬祖で最も寺廟が多い集落
ここは北竿の西北側に位置する小さな集落で、壁山の北側斜面の山谷内に位置します。谷地には雨水によって形成された溝が縦横に見られ、集落内には小さな橋があちらこちらに架けられています。橋仔集落の港はかつて中国との交易における重要な中継地点として栄え、ここは北竿で最大規模の集落でした。
橋仔集落の家屋は伝統的な閩東建築様式が保存されています。馬祖で最も寺廟が多い集落で、「廟村」とも呼ばれています。現在は人口が大量に流出してしまったため、「神様よりも人が多い」という不思議な現象が見られます。ここでは馬祖の伝統建築の美しい工法が見られます。赤い壁に緑の瓦、炎のような形をした「封火山牆(延焼を防ぐための山のような形をした壁)」、さらに村の中心には「三廟一体」という特殊な光景も見られます。
漁業展示館 漁業で栄えた橋仔
館内には昔の漁業方法が展示されており、漁船、漁具、さらには蝦の殻を加工する方法も観られます。こうした伝統的な漁具の多くは村人たちが力を合わせて製作したものです。清国政府は漁民たちの生活が苦しくならないように、塩を販売する非合法の組織の結成は禁止され、巨大な「鹽碑」が建てられました。現在、その中の一つが橋仔漁業展示館に保存されています。