馬祖南竿島で最西端に位置し、またの名を「西尾」と称します。ここは南竿でも数少ない昔のままの雰囲気が残る集落です。馬祖の歴史的人物である林義和の事務所が今も残っています。当時、部隊がここに駐屯し、村落内には発電所や米工場などを設けたため、非常に繁栄していました。後に徐々に没落し、現在では人口はわずかとなっています。修復が完全でない場所も多く、元の姿がそのまま残されています。村全体は素朴な雰囲気に包まれており、秋桂山を背にし、海岸に面しています。日が暮れると、何にも勝る美しさとなり、「西尾夕照」と称せられています。